今朝の琵琶湖は、薄曇りからはじまっていた。
雲の向こうに、太陽の光の輪郭がやわらかくにじんでいる。
しばらく眺めていると、雲のすき間から青空が顔をのぞかせた。
その移ろいを、ただベランダから見ている。
湖の上には、カモの群れが浮かんでいた。
どこへ向かうわけでもなく、ただ、浮かんでいる。
流れに逆らうでもなく、何かを探すでもなく、
そこに、いる。
その姿を見ていたら、ふと、言葉が浮かんだ。
「空っぽに、空っぽで、くつろいでるなぁ」
その言葉を、心の中で転がしながら、
少しだけ、うらやましくなった。
今日がはじまる。
おてつ旅のこと、お昼ご飯のこと、買い物のこと。
考えようと思えば、いくらでも思考は動き出す。
でも今は、まだその手前にいたい。
カモたちのように、
何かになるでもなく、
どこかへ向かうでもなく、
ただ、浮かんでいるような時間の中に。
気づけば、何も考えていない。
ただ、湖と空と、同じリズムで呼吸している。
そんな朝だった。

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