観測

触れている時間

ひとりでいる時間が小さい頃から好きだった。特技も趣味もないけれど、言葉を思いめぐらせて綴っているときだけ、時間が消える。書いているというより、静寂の中で過ごしているという感覚に近い。昔から知っていた時間に、もう一度触れている。
観測

書くことは、暮らしの香り

書くことは、何かを残す行為だと思っていた。考えをまとめたり、誰かに伝えたり、意味を持たせたり。でも最近、少し違う。書こうとして書くのではなく、暮らしていると、言葉が滲み出てくる。湯気のように。光の粒のように。気づいたら、そこにある。私にとっ...
観測

「happy flow」幸せの流れが、「beautiful flow」美しさの流れへ更新されるとき。

いつの頃からだろう。「happyflow」という言葉は、ずっと私の人生の源泉に寄り添ってくれていた。幸せの流れに身を置くと、世界はやわらかくほぐれ、川のように自然と物事が開いていく──そんな感覚を、私は何度も受け取ってきた。happyflo...
記録

制限と自由がもたらしてくれた「魂の遊び時間」

2026年1月2日。新しい年のはじまりに、私はとても静かな場所に立っている。ここ3ヶ月間の私には、制限がある。それは、リゾートホテルでの勤務時間。決まった時間に働き、決まった役割を担い、対価を受け取る。一見すると、それは自由とは反対側にある...
観測

左脳はAIへ。私たちは、身体と感性へ還る

AI時代の居場所とは、必要なときに必要な深さで波だけ交わす場所。AIが進化するにつれて、仕事がなくなるとか、人間らしさが失われるとか、そんな不安の声を、よく耳にするようになった。でも私は、少し違う景色を見ている。左脳の役割は、AIが進化して...
記録

伊勢志摩の”空”

年がほどける、境目のあいだに、私はいる。何かを成したわけでも、何かを決めたわけでもなく、ただ、戻ってきた。考える前の感覚、名づける前の静けさ。伊勢の森は、問いも答えも持たずに、ただ呼吸している。私も、少し眠くて、少し透明で。この時間は、意味...
観測

私の居場所は”暮らす”場所

私の居場所は、「どこか」ではなく、いま暮らしているこの場所。暮らしと、この身体を整えて、ただ静かな灯台で在る。暮らしも、身体も、私の世界をそのまま映してくれている。だから知っている。どんな時も、いま居るこの場所以外に居るべき場所はない。その...
観測

存在理由は、いまだけにある

朝、ふと気づいた。私は、何かになる途中にいるわけじゃなかった。ここへ向かっているわけでも、過去を回収しているわけでもない。ただ、いまの感覚が立ち上がっている場所に、私があるだけだった。これまで、存在には理由がいると思っていた。誰かの役に立つ...
観測

暮らすように旅する──次は湖のそばで

伊勢志摩でほどけた感覚のまま、次の「暮らすように旅する」場所が決まった。琵琶湖の湖畔。リゾートホテルで仕事、湖を眺め、旅と暮らしの境目を、また少し溶かしていく。ここへ来て、どこに行くかを考えているというより、身体が先に知っていた、そんな感覚...
観測

見慣れた場所が、旅に変わる朝

出会い直す風景福山に戻って4日目。伊勢志摩の透明な空気から、住み慣れた部屋、家族、地元の景色へ。場所は変わったのに、変わったのはむしろ、この身体の受け取り方の方だった。同じ道、同じ光、同じ音。でもどこか、まだ名前のついていない感触が混ざる。...