記録

深く絡まないという成熟

夕方から、地元ホテルのホールスタッフとして仕事をした。ほんの5時間ほどの、期間限定の役割。終われば手放せる時間。仕事が終わり、ロッカーへ向かう階段を降りながら、私は不思議な感覚の中にいた。小さくもなっていない。広がってもいない。ただ、在る。...
観測

豊かさは、枝に残っていた

ふと、福山の自分の部屋から窓の外を見た。そこに柿の木がある。誰にも取られずに残った実が、干し柿のように甘く縮み、鈴なりになっている。その実をめがけて、鳥たちがふわりとやってくる。食べて、また飛んでいく。しばらくすると、また別の鳥たちがやって...
観測

静寂と新生

今日2025年12月1日は、占星術で新月が起こる特別な日。土星の試練を受け止めつつ火星の情熱が新たな始まりを促すスピリチュアルな転換点。そんな新月の朝。世界はひとつ深く息を吸い込んで、その沈黙の底で、小さな光が目を覚ます。騒がしさでも、努力...
観測

伊勢の“空(くう)”に溶ける一ヶ月──身体と世界がひとつになる旅

伊勢に暮らすように滞在して一ヶ月。毎朝、どこにいても感じられる“空”の美しさと静寂は、私の意識を透明に研ぎ澄ませていった。その澄みきった意識のまま仕事に向かうと、私は “無” に限りなく近い、「今ここ」にだけ存在する身体になる。余計な感情も...
観測

伊勢の光がひらく“存在の空”──内側の静けさが世界を更新する

窓辺に差し込む光と“空”伊勢神宮の近くで暮らす日々。窓から差し込む光に揺れるススキの穂を見つめていると、思考はふっと止まり、ただその光景のみが目に映る。そこにあるのは、私の身体と、光と、風だけ。日常の中の静けさが開く“空”“空”とは、こうい...
観測

ブログという“在り方”を持ったまま、生きて巡るか? ―書いていないのに、すでに書いている生き方―

ブログという“在り方”を持ったまま、生きて巡るか?――書いていないのに、すでに書いている生き方――ブログを書こうと思って、パソコンを開いたわけじゃなかった。何かを伝えようと、テーマを決めたわけでもない。ただ、生きていた。感じて、動いて、休ん...
観測

nonPOI / 空の灯台

濁らせないために、言葉を置く場所ここでは在り方だけが働くいつからか、何かを目指して書くことがなくなった。伝えたい結論も、導きたい方向も、特にない。それでも言葉は置かれていく。考えて出しているというより、澄んだときに残る跡のように。私は長いあ...
観測

どこにも向かわない生き方 ──世界は、いまだけで出来ている

さっきまでのことをどこまで「過去」と呼べるのだろう。朝の湯気はもう消えているのに、その温かさは、まだ手の中に残っている。消えたのか、続いているのか、よく分からないまま一日が始まる。最近、過去や未来をほとんど使わずに暮らす先住民の話を読んだ。...
観測

触れている時間

ひとりでいる時間が小さい頃から好きだった。特技も趣味もないけれど、言葉を思いめぐらせて綴っているときだけ、時間が消える。書いているというより、静寂の中で過ごしているという感覚に近い。昔から知っていた時間に、もう一度触れている。
観測

書くことは、暮らしの香り

書くことは、何かを残す行為だと思っていた。考えをまとめたり、誰かに伝えたり、意味を持たせたり。でも最近、少し違う。書こうとして書くのではなく、暮らしていると、言葉が滲み出てくる。湯気のように。光の粒のように。気づいたら、そこにある。私にとっ...