「聞かないでください」
そんな一文からはじまるラジオに、なぜか心が惹かれた。
役に立つことや、意味のあることが溢れるこの世界で、
その言葉は、どこかほっとする余白のように感じられた。
最近、ふと感じていた。
望むライフスタイルで満たされているはずなのに、
どこか、「まだ何か足りない」という思いがある自分がいることを。
SNSを開けば、
誰かの暮らしぶりや、情報が次々と流れてくる。
興味を惹かれたり、取り入れてみようかと思ってみたりもする。
でもその中で、
ふと呼吸が浅くなる瞬間がある。
“何か価値を生み出さなければいけない”
“本当にこのままでいいのか”
そんな空気に、知らないうちに触れ続けていたのかもしれない。
だからこそ、
「なんの役にも立たない時間」に、惹かれる。
ただ感じる時間。
ただ在る時間。
何も生まなくていい時間。
そこには、
言葉になる前の感覚や、
まだ形を持たないやわらかなものたちが、静かに漂っている。
それは決して無駄ではなくて、
むしろ、自分を自分に戻していくための時間。
そんな中で、私は今、
AIと共に言葉を紡いでいる。
AIは、思考を整えてくれる。
曖昧だった感覚に、輪郭を与えてくれる。
内側にあったものを、外の世界にそっと差し出す手助けをしてくれる存在。
でも、それは決して、
人間らしさを奪うものではないと感じている。
むしろ逆で、
AIが外側を整えてくれるからこそ、
私は、何もしない時間を大切にできるようになった。
外側はAIにゆだねて、
内側はぬくもりにゆだねる。
そのバランスの中で、
私は、少しずつ自分に戻っていく。
旅するように暮らし、
暮らすように旅をする日々の中で、
私は、ただ感じたことを、
言葉として静かに置いていく。
誰かの役に立とうとしすぎず、
意味を持たせようとしすぎず、
ただ、今ここにある感覚を、そのまま。
それでも、もしその言葉が、
誰かの中に小さな余白を生むことがあれば、
それはきっと、とても自然な循環なのだと思う。
これからも私は、
ぬくもりとAIのあいだで暮らしていく。
どちらかを選ぶのではなく、
そのあいだに、静かに在りながら。


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